参議院の国土交通委員会の質疑で6月3日、AERAdot.が特報した「公明党の顔・赤羽国交相に省内から批判 都議選控え、5大臣会合前に『視察という名の選挙活動』」(5月27日配信)という記事が相次いで取り上げられた。
質問者は立憲民主党の青木愛参院議員、日本共産党の武田良介参院議員。赤羽一嘉国交相の5月24日と26日の視察が「選挙活動だったのではないか」と追及する事態となった。
この日午前、質問に立った委員会理事の青木議員は「AERAdot.の記事によりますと、(5月)24日には、職員や都議ら20人近くを引き連れて、隅田川と荒川沿いを相次いで視察したとあります」と口火を切った。
さらに赤羽国交相の視察には4つの問題があったのではないかと指摘した。
「まず1つは視察において、公明党の衆院議員また参議院議員、荒川区の都議会議員、北区の都議会議員はみなさん公明党の議員の方々であります。こうした方々を同行させたこと」
「2つには、東京都議選が6月25日告示、7月4日投票の間近に迫っており、都議選の候補者もこの視察団の一員に加わっているということ」
「3点目は都議選候補者が視察の様子や写真を公明新聞の記事やツイッター等で発信、拡散をしていること。同行した参議員のブログには『東京都議選大勝利へ』という表題で視察写真を掲載しております」
「4点目には緊急事態宣言下であり、コロナが心配される中、20人もの一行団、感染の心配はなかったか、この点を指摘させていただきます」
そして赤羽国交相にズバリこう直撃した。
「中でも1~3点目は、これは視察というよりは、やはり間近に迫った選挙対策として行ったものではないか、と疑問を抱かざるを得ません。AERAdot.の記事タイトル『視察という中の選挙活動』はまさにそういうことを指摘しております。そこで大臣におうかがいをします。今、指摘しました4点のことについて、大臣として問題認識がおありかどうか、あるいは今回の視察は全く問題がなかったと考えておられるのか。 赤羽大臣の認識をまず、お聞かせ願いたいと思います」