青木議員の質問に対し、席を立って答えた赤羽国交相は終始、両手を机についたままの姿勢だった。肝心の質問ははぐらかし続けた。

「同行された議員がツイートをするとか、SNSで発信をするということを私はすべてその人たちのツイートをチェックして承知しているわけではございません。私自身も含めて、その政治家のツイート、発信は政治家自身の責任においてなされるものだと思っていますが、一般的にあのツイートの中で、投票依頼をするような、公職選挙法にひっかかるようなツイートをされている例というのはほとんどないんではないか」(赤羽国交相)

 青木議員は追及の手をゆるめない。

「今回は東京都議選、告示前とは言え、選挙活動が始まっている状況の中で、候補者を大臣視察を同行させたのか、たまたまそこにいらしてしまっていたのか、わかりませんけれども、そしてSNS等で拡散をしているということはやはりこれは選挙活動に大臣が使われたということは事実だと思います」

 赤羽国交相は「私はツイッター等々見てないので、なんとも申し上げることはできません」などと、またもやはぐらかし。大臣視察に同行した公明党の都議選予定候補たちのツイッターは「見てない」で押し通した。

「ただ、今言われたことが選挙活動かというと、それはちょっと私の範囲ではないんですけど、選挙活動か政治活動かというのは非常にナイーブなとこもありますし、現職のみなさんが、大臣と同行してかねてから課題の現地を視察したというのは、別に公明党の地方議員さんたちだけでなくて、いろんな方が連日のようにSNSで発信されているのではないだろうかと思います」(赤羽国交相)

 要領を得ない赤羽国交相の答弁に対し、青木議員はこう指摘して締めくくった。

「まぁ、赤羽大臣としても今、公明党としては大切な東京都議選挙目前だという認識はあったのではないのかなというふうに推察をします。応援したいという気持ちもあったのではないか。大臣の選挙活動と、疑問が抱かれる視察をしてしまったということはやはり深く、反省をしていただいて、今後の視察については注意していただきたいということを強く指摘をしておきたいと思います」

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1年に29回の視察で28回に公明党議員が同行