プレーンタイプのマリトッツォをインスタなどで紹介したところ、そのビジュアルのインパクトからアクセスが爆発、一気に人気商品のひとつに上り詰めた。以来、マリトッツォ人気が全国に飛び火。ベーカリーや洋菓子店から山崎製パンまで、さまざまな専門店やメーカーが、思い思いのマリトッツォを売り出すようになった。
「マリトッツォについての投稿は、見た目のインパクトだけでなく、味についてもしっかり言及されているものが多い。今後はますます味のバリエーションが出てくることが期待されます」
■味わいはさまざま
前出、倉内さんもそう言うように、マリトッツォと言っても、お店によって味わいはさまざま。例えば、昨年2月からシュー生地を使ったマリトッツォの販売を始めた“老舗”がスターバックス系列のイタリアンベーカリー「プリンチ」(東京・代官山T-SITEなど)だ。
その後、昨年11月にはブリオッシュ生地を使う今のスタイルに。ベーカリーならではのこだわりで、生地と生クリームが同時に溶けるような口溶けのよさが自慢だ。ベリーのソース入り生クリームの「ランポーネ&フラーゴラ」などペロリ度が高い。
溜池山王駅近くのイタリア料理店「コーテシー」も人気だ。フルーツのマリトッツォは、6月からイチゴに代わってパッションフルーツが登場する。本場では朝食代わりだけに、価格もケーキより抑えめ。そんな新スイーツで一息つこう。
(ライター・福光恵)
※AERA 2021年6月14日号