SNS、ネット上でもピエリアンアウン選手の「難民申請受け入れ」に賛否両論の意見が。「受け入れるべき。帰国させたら凄惨な目に合う事は目に見えてる。日本政府には人道的な対応をしてほしい」、「これは是非とも日本には受け入れてほしいし、政府として支援してほしい。ミャンマーの軍事政権は許してはいけない。特例でも超法規的な措置でもなんでも大歓迎で守ってあげてほしい」と政府に受け入れを望む声がある一方で、「個人的には助けてあげたいよ…でも、だめ!簡単には受け入れがたい。国を守る根幹の一つが難民問題。“人道的”ですべてが許可されるべきではない。簡単に”受け入れる”とかい言っている人は、もっと勉強しなきゃダメ。誰がお世話するの?私は自国を捨てる人のために私の血税を使いたくはない」、「日本にとどまりたいのであれば、その技量で受け入れてくれるJ3やJFLクラスのチームを探して就労として正規手続きで残留すべき。難民認定は難しい、帰国できないのは自身の意志であって帰れないわけじゃない」など反論のコメントも多く見られる。

 難民に関しては、「コストがかかる」、「治安が悪くなる」というデメリットが挙げられる一方で、長期的な視点に立つと、高齢者社会が進む中で貴重な労働力になり、新たな文化が入ることで多様性が生まれるというメリットもある。今回のピエリアンアウン選手については十人十色の意見がある。海外メディアも注目している中、日本政府の決断は――。(牧忠則)

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