イベント終わりにSNSで反応を探していたら、「自分の前に並んでいたお客さんは目が不自由な方だった」というコメントを見つけました。嗚呼、そうだよね。だって「ラジオ」のイベントなんだもの。私は頭を抱えました。
その方に満足していただけたかどうかを知る術はありませんが、普段の放送を「目でも楽しめる」ことをイメージして組み立てたイベントであることは否めません。
リスナーの顔を想像しながらプランを立てましたし、普段の放送ではリスナーの「見る」範囲にバリエーションがあることは確実にイメージできていることなのに、リスナーのみなさんに実際に「会える」となったら、そこには私と同じ視覚があるものと考えてしまった。これは私の至らなさです。まさに「可視化されないマジョリティーの特権」。猛省しました。
今回の至らなさは、次で必ず挽回します!
○じぇーん・すー◆1973年、東京生まれ。日本人。作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニスト。著書多数。『揉まれて、ゆるんで、癒されて 今夜もカネで解決だ』(朝日文庫)が発売中。
※AERA 2022年12月5日号