圧巻は日本チーム最年少の須崎優衣。エリートアカデミーでは向田の2学年下の22歳だ。準決勝まで全てテクニカルフォール勝ちで「練習で出来たことが出来ている」と自信を持って臨んだ決勝でも、わずか1分半で勝負を決めた。全試合テクニカルフォール勝ちは吉田や伊調も成し遂げていない偉業であり、終わってみれば全試合無失点と完ぺきな優勝だった。「今の私があるのは関わってくれた全ての人のおかげ。感謝の気持ちで一杯。本当に夢みたい」。エリートアカデミー時代から指導を仰ぐ吉村祥子コーチと嬉し涙で抱き合った。須崎は国際大会に初参戦した2014年から海外勢には無敗の76連勝。この記録がどこまで続くのか、期待しかない。
女子は2人の偉大な女王の時代から世代交代を果たし、エースの座を引き継いだ川井梨紗子、20代前半で初出場金メダルに輝いた川井友香子、向田、そして須崎。男子でも若き金メダリストが誕生した。雪辱に燃える選手もいる。
さらなる高みを目指す日本レスリング。3年後にやってくるパリ五輪での活躍を、早くも期待せずにはいられない。