一方、打線は打率が30チーム中7位にランクインするなど、決して弱いチームではない。今季は大黒柱のトラウト、2019年のオフに大型契約で獲得したアンソニー・レンドン三塁手が長期離脱していることを考えると、健闘している。彼ら2人が戻れば、打線は十分戦える力があると言ってもいい。レギュラークラス以外の若手でもジョー・アデル、今季デビューしたブランドン・マーシュ両外野手と期待値の高い若手もおり、中堅どころのデービッド・フレッチャー、ジャレド・ウォルシュ両内野手らが上手くかみ合えば、打線はメジャー屈指となるポテンシャルを感じる。

 とはいえ、先述した通り現有戦力ではすぐにワールドシリーズを狙えるとは言い難い。未来を担う選手もMLBの公式サイトが発表したファームの若手充実度ランキングで30チーム中24位と苦しい状況で、来年から数年は力を蓄える“再建時期”なのは間違いないだろう。特にドラフトで大量指名した投手たちがどれほど頭角を現してくるのかがカギでもあり、楽しみなところでもある。2023年に大谷がFAとなるタイミングまでにどういった戦力となっているのか。大谷の活躍とともに、エンゼルスの他のメンバーにも注目して欲しい。

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