エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
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 大谷翔平(エンゼルス)の大活躍もあり、今年は例年以上にメジャーリーグに注目が集まっているが、日本の野球ファンの多くは大谷の所属するエンゼルスのチーム成績を心配しているはずだ。

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 大谷個人としては、打撃でア・リーグトップの42本塁打、同6位の90打点(以下、文中の成績は全て現地9月1日終了時点)とタイトルを狙える位置につけるなど、リーグの顔でもあるマイク・トラウト外野手不在のチームで孤軍奮闘の活躍を見せている。これは日本のファンには喜ばしいことだが、やはり所属チームが弱いのは気になる点だ。そこで、エンゼルスが今後勝てるようになるシナリオはどういったものになるのか、現状の戦力をもとに探ってみたい。

 なお、現在エンゼルスはシーズンを約1カ月を残して所属するア・リーグ西地区では首位から12.5ゲーム差の4位(66勝68敗)、ワイルトカード争いでも9.5ゲーム差と厳しい戦いを強いられている。2014年を最後にプレーオフから遠ざかっているが、今年も出場は厳しいと言わざるを得ない。

 低迷するチームのどこに問題があるのか。まず投打の主要な成績がリーグ全体(30チーム)で何位に位置しているのか確認したところ以下のようになった。

■投手

・防御率:4.77(リーグ26位)
・先発防御率:4.88(リーグ23位)
・救援防御率:4.64(リーグ23位)
・失点:675(リーグ26位)

■打撃

・打率:.249(リーグ7位)
・本塁打:162(リーグ16位)
・打点:581(リーグ12位)
・得点:611(リーグ12位)
・盗塁:62(リーグ14位タイ)
・OPS:.727(リーグ15位)

 上記のデータを見ても分かるが、なんといってもエンゼルスで不足しているのは投手力と言っていいだろう。現状、先発投手では大谷が勝利数(8)、防御率(3.00)、奪三振(127)など多くのカテゴリーでチームトップ。今季は打撃で注目を集めているが、投げる方でもチームの“大谷依存”が見て取れる。

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将来的に投手力は上がりそう?