今回のオバマ夫妻からの手痛い拒絶を、メーガンさんはメンタープロジェクトで乗り切ろうとした。自分の40歳の誕生日にちなんで、「40×40」と名付け、コロナ禍で失業した女性に著名人40人が40分ずつ復職の知恵を授けようとの企画だった。呼びかけに、ステラ・マッカートニー、アデルなどが名乗りを上げた。オバマ元大統領の「60 for 60」の真似と指摘されたものの、苦境にある女性たちに救いの手を差し伸べる試みは悪くないとの受け止め方もあった。

 しかし、やはり批判が殺到した。動画に映った自宅の部屋には約20万円のエルメスのブランケットがさりげなく掛けられ、本人の胸元にはアーチー君(2)とリリベットちゃん(0)のダイヤモンドの星座ネックレスが輝き、それぞれ約20万円と書き立てられた。「ぜいたくな生活ぶりを見せびらかしたかっただけ」「15億円の豪邸から、女性は仕事に戻れと説教してほしくない」と言われた。窓の外には、ヘンリー王子がジャグリングする姿も見られたが、「悪いことをした男の子が家の外に出されたよう」「これをやりたくて王室を離脱したのか」との声も上がった。

英王室回帰が目立つ

 そこで目立つのが、ヘンリー王子夫妻の英王室回帰だ。ヘンリー王子は回顧録を来年後半に出すと発表。「一人の人間として自分のこれまでを明らかにしたい」と謳(うた)う。王子が接近したのが、ユージェニー王女(31)だ。彼女はエリザベス女王(95)の次男アンドルー王子(61)の次女。彼女はいとこのなかでもヘンリー王子と特に親しく、王子が王室内で唯一心を許せる相手と言われる。今回、王子は彼女に取材で協力を求めたという。父親の未成年買春スキャンダルに心を痛めている王女だが、前向きな姿勢を示している。しかし、王室内には、回顧録の内容に不安を抱く声が強い。王女はとばっちりを受けるかもしれない。「何かあれば、王女のせいにされてしまう。断ったほうが良い」と忠告する人も少なくない。

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