城島はソフトバンクの前身であるダイエーが弱小球団から強くなった歴史を知っている。現役最後の所属チームは阪神となったが、ホークスファンからすると九州の宝物という認識があるのは間違いない。今では“釣り人”としての暮らしを楽しんでいるが、20年には球団会長付特別アドバイザーに就任。将来的に指揮官としてソフトバンク復帰の可能性はゼロではない。そして監督就任を望む声は多く、小久保ヘッド、秋山氏とともに名前が挙がっているが……。

「小久保ヘッドのホークス愛は強い。現役時代、不可解な形で巨人移籍を経たことで球団への思いは増した。ヘッドコーチ就任時の『恩返しをできる機会を頂いた』という言葉は本物。来年だけ考えればいくつか選択肢もあるが、近い将来、監督として手腕を発揮して欲しい気持ちは誰もが持っている。小久保監督でホークス黄金時代が続くことが丸く収まるシナリオですけどね」(スポーツ新聞野球担当記者)

 小久保ヘッドは、19年間の現役生活で16年間ホークスのユニホームを着た。03年オフに巨人へ無償トレードで移籍したが、06年オフにはFA権を行使しソフトバンクとなったホークスへ再び戻った。他チームでプレーしたこらこそ、ホークスへの良さを再認識したのだろう。

「攻めよ。勝ちたいなら」(9月16日、孫正義オーナーのツイッター)

 優勝が遠のき諦めムードが漂う中、オーナーの発言が話題になった。このツイートはオーナーの「勝ちたい」という純粋な思いで現在も変わらないはず。工藤監督以下、選手、関係者も同様だ。

 チームはリーグ優勝こそ逃したが、僅かながらクライマックスシリーズ進出の可能性もある。残りゲームで選手たちはどんなプレーを見せてくれるのか。そして、今季の悔しい思いを継いで監督となるのは誰なのか。オフに向けてソフトバンクの動向から目が離せない。

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