※写真はイメージです(GettyImages)
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 中学受験を目指す家庭にとって、仕上げ学習の時期となる秋。なかには疲れや集中力切れが出てくる子どもたちも。これからの時期をどう過ごしたらいいのか。AERA 2021年10月18日号で中学受験のプロ・安浪京子さんに聞いた。

【写真】中学受験のプロ・安浪京子さん

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──4年生から塾に通い始めました。習い事を続けたがるのですが、もうすぐ5年生。そろそろやめさせたほうがいいでしょうか。


 習い事を続けるかどうかは、ご家庭の方針次第です。


「ガチ中学受験に取り組み難関校合格をめざす!」という家庭だったら、5年生くらいで習い事の整理をしてもいいでしょう。ただ、本人が楽しんでやっていることを無理にとりあげるのは逆効果。やっぱり勉強一色はつらいですよね。息抜きは必要だし、好きなことができてこそ勉強も頑張れる。


 私の教え子でも、6年生の夏くらいまで、サッカー、ピアノ、プログラミングなど好きなことを続けた子たちもいましたよ。忙しい分、短い時間でぐっと凝縮して宿題もこなしていました。ただ、例えば週に何回もスイミングがあって体力の消耗が激しかったり、勉強時間が減りすぎるなど支障が出ていたりするようなら、「この習い事は少し減らしたらどう?」とまず子どもに聞いてみては。親が勝手にやめさせるのではなく、子どもと話し合って決めることがとても大事です。


■模試の朝ケンカはNG


──本番までもう時間もあまりなく、緊張や不安からますます模試の成績が下がっています。こんなことでいいのでしょうか。


 親御さんが不安になる気持ちはわかります! ああ、もう時間がない、と秋口に焦りを募らせるのはたいてい親の方なんです。子どもはなかなか数カ月先のことなんて見通せないですからね。その点、秋のこの時点で緊張を感じているというなら、お子さんにとって受験が「自分ごと」になっている証拠。模試で緊張してうまくいかないことがあれば、「どうすれば緊張をほぐせるか」を一緒に考える準備ができます。本番で初めてガチガチになるよりずっといいですよ。


 試験の緊張をとるのは難しいですが、身体を動かしたり五感に働きかけたりするのはひとつの方法。テストの休憩時間にトイレで伸びをしたり、顔を軽く叩いてみたり、好きな香りをかいだりして、切り替えができる子も多いです。

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