鈴木誠也(広島)は将来的にどのチームでプレーするのだろうか。メジャー挑戦が既定路線と言われていたが、ここへ来て他の進路も噂されている。
長年の夢であるメジャー挑戦か。愛すべき広島で再び頂点を目指すか。それとも国内での移籍もあるのか……。野球界のみならず世間一般にも知名度抜群のスター選手が選ぶ道に注目が集まる。
鈴木は今や誰もが認める日本の強打者だ。赤ヘル軍団の歴史に残るような選手となり、不動の4番打者となった。投手出身の強肩とスピードを生かした外野守備に対しても評価は高い。メジャーの外野手として成功確実との評価もあり、米移籍を表明すれば、複数球団が獲得に乗り出すと見られている。
「走攻守で日本人離れしたものを持っており、広島戦には常にメジャーのスカウトが集結している。鈴木自身がメジャーへの思いを公言していることもあり、渡米は確実視されていた。毎年の契約更改時にも話し合いはされており、球団関係者もそれを否定しません。ポスティングシステムかFA移籍のどちらを選ぶかだけ、と見られていた」(広島担当記者)
鈴木は日本代表として国際的な舞台も経験している。19年のWBSCプレミア12では8試合に出場して打率.478(27打数12安打)、3本塁打、12打点の活躍で侍ジャパンの優勝に貢献、MVPを獲得する大活躍を見せた。東京五輪では5試合で打率.167(18打数3安打)、1本塁打、1打点と苦しんだが評価が落ちることはない。
「五輪はイマイチだったが短期決戦は調子の波もあるので評価に変わりはない。打撃以外の守備や走塁で高い能力を見ることができた。今季は調子が悪そうだったが夏前から結果を残してきたのもさすが。米国では筒香嘉智(パイレーツ)が2年目に入り適応能力を見せたことも追い風になる。日本人のトップ選手は長期的な視野で獲得すれば戦力になれることを証明してくれた」(MLBアジア地区担当スカウト)