谷本さんは、コロナ禍の今年の入試で医療系学部の人気が上がったことを引き合いに、「大学名や偏差値によらず『どう生きていくか』『どう社会とかかわっていくか』という視点で大学を選ぶ受験生が増えている」と指摘。「志望校を検討する際には、自分自身の将来を念頭に置くことを大切にしてほしい」と呼びかける。

 ワクチン接種が進んだことなどから、国内のコロナ感染者数は急減したものの、受験シーズンの冬場にかけて「第6波」が来るのでは、との懸念は消えない。日々の感染動向に一喜一憂することなく、入学後の未来を見据えて本番に臨めるか。来年の受験生には、そんな心がけが求められる。

 焦らず、着実に準備を進めてほしい。

(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2021年11月12日号より抜粋

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