息子は現在12歳。知的障害がありますが、YouTubeやTikTokなどインターネットからの影響は受けています。先日も私と夫が帝王切開だった出産時の話をしていたら、息子が「赤ちゃんの穴からじゃないの?」と。誰も教えていないことを知っていることに驚くと同時に、いつでも性情報にアクセスできる環境に脅威を感じました。みだらな少年少女にしないために、性教育を避けるなんて言っている場合ではありません。

「はどめ規定」というブレーキはあるけれど、しっかりと性教育をやりましょうというキャンペーンを進められればいいと思います。禁止されているわけではないのだから、アクセルを踏んでいいのです。各自治体の腕の見せどころです。産婦人科医や小児科医などと連携し、時代に応じた新しい人権本位の性教育へと今まさに転換する時だと思います。

(編集部・古田真梨子)

AERA 2023年1月30日号

著者プロフィールを見る
古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

古田真梨子の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今