息子は現在12歳。知的障害がありますが、YouTubeやTikTokなどインターネットからの影響は受けています。先日も私と夫が帝王切開だった出産時の話をしていたら、息子が「赤ちゃんの穴からじゃないの?」と。誰も教えていないことを知っていることに驚くと同時に、いつでも性情報にアクセスできる環境に脅威を感じました。みだらな少年少女にしないために、性教育を避けるなんて言っている場合ではありません。
「はどめ規定」というブレーキはあるけれど、しっかりと性教育をやりましょうというキャンペーンを進められればいいと思います。禁止されているわけではないのだから、アクセルを踏んでいいのです。各自治体の腕の見せどころです。産婦人科医や小児科医などと連携し、時代に応じた新しい人権本位の性教育へと今まさに転換する時だと思います。
(編集部・古田真梨子)
※AERA 2023年1月30日号