放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、話題沸騰の韓国ドラマについて。
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またもやNetflixでとんでもないドラマの配信が先週から始まりました。韓国ドラマです。なんと、「イカゲーム」に続いて全世界ランキング1位だそうです。
タイトルは「地獄が呼んでいる」。次の「イカゲーム」との呼び声も高いですが、僕は「イカゲーム」よりも見る人を結構選ぶんじゃないかと思います。
めちゃくちゃおもしろいです。見終わった直後の感想としては、僕は「イカゲーム」よりも、さらに撃ち抜かれた感があります。いや、まだ興奮しています。
配信される前から僕はかなり期待していました。なぜなら、僕が大好きな映画「新感染 ファイナル・エキスプレス」のヨン・サンホ監督が監督と脚本をしているからなのです。
あの映画とは全然違いますが、あの映画が好きな人は絶対好きです。苦手だったという人は苦手かも。最初の設定を飛び越えられない人はダメかもですが。僕はあらすじなどを読まずに見たので、最初から驚きの連続。
簡単なあらすじを書きますと、ある日突然、地獄の使者みたいな人が出てきて「お前は○日の○時に死ぬ~」と予言を受ける。預言を受けた人は、死亡宣告時刻にいきなり地獄から現れた怪物3匹にボッコボコにされて最後は焼かれて殺されるのです。もうリンチという表現があっていると思いますが。どんな人にも平等にひどいのです。
隠れて殺されるのではなく、平気で人前にも表れて地獄の怪物たちは預言を受けた人たちを殺すのです。
ここから、世の中は大パニック。刑事、弁護士、カルト教団、預言を受けた人達が絡み合って、物語はどんどん予想外の展開に行くのです。全6話で一話50分前後なので、一気見してしまう。
いきなり一話の冒頭から地獄からの怪物が現れて、人を凄惨に殺していきます。このとんでもない掴み。ファンタジーなのかな?SFなのかな?と思って見るが、そうではない。