1位:渡部健人(西武・内野手・2020年ドラフト1位)

 将来の主砲として期待される右の大砲候補。高校では転校も経験したが、桐蔭横浜大では入学直後から4番を任されるなど活躍。4年秋にはリーグタイ記録となる8本塁打、新記録となる23打点をマークし、早川隆久(楽天)の外れながら1位指名で西武に入団した。キャンプでは故障で出遅れたものの4月には早くも一軍でプロ初本塁打をマーク。結局今年記録したヒットはこの1本だけだったが、イースタンリーグでは19本塁打、64打点の成績を残してホームランと打点の二冠に輝いた。パワーはもちろんだが柔らかいスイングで、バットにボールを乗せるようにして遠くへ飛ばせるのが大きな魅力。引っ張るだけでなくセンター中心に広角に打つこともできる。また体重112kgという巨漢だが、それに似つかわしくない脚力があり、積極的に次の塁を狙う姿勢も光る。ポスト中村剛也の筆頭候補であり、一軍レベルの変化球に慣れてくれば一気に中軸に定着することも期待できるだろう。

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(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員

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