3位:中川颯(オリックス・投手・2020年ドラフト4位)

 桐光学園ではショート兼ピッチャーとして投打にわたる活躍を見せていたアンダースロー。立教大でも入学直後から抑えを任され、チームの59年ぶりとなる大学日本一にも大きく貢献している。ルーキーイヤーの今年は一軍での登板はわずか1試合に終わったものの、二軍ではチームで2番目に多い41試合に登板して防御率1.13と見事な成績を残した。184cmという長身で良い意味でフォームが大きく伸びやかなのが特長。アンダースローながら好調時は130キロ台後半のスピードをマークし、打者の内角を強気に攻めるピッチングが持ち味。先発もリリーフもこなす器用さがあり、勝負どころで三振を奪える能力があるのも魅力だ。大学時代からの課題である対左打者へのピッチングが改善すれば、なかなかいないタイプだけに一軍の戦力となる可能性も高いだろう。


2位:大関友久(ソフトバンク・投手・2019年育成ドラフト2位)

 育成出身ながら飛躍が期待される大型サウスポー。土浦湖北時代はまとまりのあるタイプでストレートは130キロ台中盤程度だったが、仙台大で見違えるように体つきが大きくなり、それに比例してスピードも大幅にアップ。リーグ戦での実績はそれほどなかったものの、ポテンシャルの高さが評価されてプロ入りを勝ち取った。プロ2年目の今年は開幕直後から二軍で安定した投球を見せて5月に支配下契約となると、一軍でも12試合に登板して防御率2.35と結果を残した。ストレートはコンスタントに140キロ台後半をマークし、数字に見合う威力が感じられる。課題となるのはスライダー以外の変化球。抜くような緩いボールをマスターすることができれば、ストレートがさらに生きることは間違いない。巨大戦力と言われながらも左の先発は大ベテランの和田毅が一番手という状況だけに、来年はキャンプからアピールしてローテーション入りを目指したい。

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1位は西武期待の長距離砲