「ほんとうに大変な現場ですよ。私もすべてを把握しているわけではないですが、スタッフさんが、つねにバタバタしている状態。中には、一週間も前から、現場で待機しているスタッフさんもいたと思います。でも、ダウンタウンさんやココリコさん、方正さんは、もっと大変ですよ。24時間、休みなく動いて、よくやっているなって。いつも感動していました」
収録がタイムスケジュール通りに進まないのも当たり前。その影響で、待機時間が長くなったり、リハーサルの時間が短くなることも珍しくないという。
「リハーサルの時間がほとんどないので、私はいつも緊張していました。笑わせられなかったらどうしようとか、タイミングがズレたらプロデューサーに怒られるかもしれないとか、不安なことばかり頭をよぎっていました。過去、何度か噛んだりしたこともありましたし…。そんな状況なのに、プロデューサーはいつも『デビッド、ちゃんとセリフ覚えてる?』とかってわざと聞いてくるんです(笑)。私は『いやいや、セリフ一つしかないじゃないですか!』って、いつも返していました(笑)。今、思うと緊張をほぐそうとしてくれたのかもしれません」
そんな張り詰めた収録現場で、ダウンタウンの松本人志がみせる、ある行動に、ホセインはいつも感心していたという。
「みなさんがどういう風に思っているかわかりませんが、松本さんって、ものすごく礼儀正しい人なんです。誰に対しても、頭をしっかり下げて挨拶している姿は印象的でした。あの姿は忘れられません。『笑いの天才』といわれているぐらいの人ですから、もっとえらそうな態度をとっても別に不思議ではないと思うんですが、そんな姿を私は一度も見たことがありません。カメラの前では過激なことを言ったりすることはありますが、裏ではもう別人というか。『さっきと同じ人?』って、驚いたことは何度もあります」
インタビューの最後には「今後、もっと会社を大きくしていきたい」と意気込みを語ったホセイン。「会社が大きくなれば、人も増えるし、自分の仕事の負担も減りますからね。ちょっと休みがほしいですね」とこぼす。だが…「でも、きっと、長い休みができても、また仕事をしてしまうかもしれないですね(笑)。私はそのぐらい今の仕事が大好きですから。ガキの使いのオファーも、もちろんお待ちしています!」
(AERAdot.編集部・岡本直也)