二つ目は「ペースは乱れてアタリマエ」。ペースを保つ努力も必要ですが、それ以上に大切なのは、崩れたペースを取り戻す方法を考え、それを実践していくことです。そのトライ&エラーの積み重ねこそが入試本番での強さにも直結します。


 最後は「理想通りにいかないのはアタリマエ」。常に集中して机に向かい、テレビやゲームを自ら封印するというのは親の理想の受験生像ですが、そんな小学生はなかなかいません。入試に向けて、義務教育よりはるかに難しく膨大な学習量に取り組む、そんな生活を続けているだけでもすごいことです。


 三つのアタリマエを親が知っておくだけでも、心の持ちようが変わります。子どもの前でだけは、嘘でもドーンと構えていてあげてください。


(構成/フリーランス記者・宮本さおり)

AERA 2022年10月10-17日合併号

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