アニメ「ドラゴンボールDAIMA」「デュエル・マスターズ」などの人気作をはじめ、アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけの声を担当している声優・小林由美子さん。現在中2の長女は小2から通塾を開始、中学受験を経験しました。「塾は大好き! 中学受験はしたい、でも勉強は大嫌い」……そんな娘さんを全力で支えた小林さんに、波乱万丈の中学受験体験について聞きました。※前編<“クレヨンしんちゃん”声優・小林由美子が語る子育て「みさえ母ちゃんに励まされて、肩の力が抜けました」>より続く

MENU 入塾テストはまさかの0点 小6春にママ大爆発 いよいよ本番突入 娘の中学受験を経て学んだ教訓

入塾テストはまさかの0点

――娘さんが中学受験のために入塾されたのは小学校2年生のときだそうですね。

 娘がテレビで全国統一模試のCMを見て、「テストを受けたい」「中学受験したい」って言い始めたんです。私は勉強が嫌いだったので、私の子に限ってこんなこと言う訳ないと思ったんですが、せっかくやる気が出たならと、家の近くの進学塾の入塾テストを受けさせてみました。

 そうしたら結果はまさかの0点……!

 塾の先生からは「名前を書き忘れた」「3問目ぐらいから回答欄がずれていた」と言われましたが、よく見たらずれていないところも全部バツでした。

――まだ小2ですからね。

 この結果なら娘はあきらめると思ったんですが、それでも絶対塾に通いたいと言い出したんです。塾の先生にも説得されて、とりあえず入塾することになりました。

――入塾してからはいかがでしたか?

 それが、全然勉強しなくて……。あのときのやる気はなんだったのかと……。宿題も自分からはやらないし、予習復習なんてもってのほか。ただ塾は好きだったようで、週2回休まずに通っていました。この時点では勉強の内容もさほど難しくなかったので、本人もなんとかついていけていたようです。

 でも小4からは本格的に中学受験向けカリキュラムが始まり、年に4回の学力テストは毎回毎回のけぞるような悲惨な結果でした。

 この結果をもってしても、強い意志を感じるほどに勉強をしない娘に「勉強したくないなら撤退してもいいんだよ」と何度も伝えていたんですが、本人は「絶対塾はやめない」「中学受験したい」の一点張り。「だったらちゃんと勉強しろ」という私と、「塾はやめないが勉強はしない」という娘との不毛な一騎討ちの日々にストレスでいっぱいでした。

次のページへ小6春にママ大爆発
著者 開く閉じる
阿部桃子
阿部桃子
1 2 3 4