■オーケー民は熱い
ジェーン・スー:第4回がどうなっていくのかというのは、まだ投票が始まったばかりで、私たちも読めませんが、オーケー民(オーケーのファン)はすごく熱いですからね。オーケーって出店する場所に特徴があるので、知らない人も多いスーパーだと思いますが、私たちが第1回にピックアップする前から、オーケーってすごいっていう声はうわーっと届いていたんです。確かに、番組で小倉弘子アナウンサーが自分の推しスーパーとして紹介したことで、みなさんの興味が喚起されたという一面が多少はあるかもしれませんが、私たちはこれといって特に何もしないんですよね。これだけの投票があるのは、やっぱりオーケーさんの力なんだと思います。
ただ、スーパー総選挙が行われなかった3年間の間に、スーパーの形態もだいぶ変わってきているようです。コロナ禍で、ネットスーパーの利用も増えたでしょうし、勢力が変わる可能性もあるかもしれません。どういうふうに票が動いてくるのかは、まさに「みなさんの投票次第です!」ってことだと思いますね。
第3回の投票結果発表後にスーパー総選挙の存在を知り、今年ようやく第4回が開催されることで「やっと参加できる」って言ってくださっている方もいて、うれしい限りです。
■キーポイントは「偏愛」
──これまでも、店内のBGMの選曲センスがいい西友、見やすい陳列にチラシがおもしろいサミットストア、とにかく接客が素晴らしいオオゼキ、ロピアは肉のアミューズメントパーク、ヤオコーは埼玉のデパ地下、スーパー界の優等生ライフなど、多くの声が届いています。投票したリスナーの中には推しスーパーへのあふれんばかりの愛でまるでプロポーズをしているかのような人もいましたね。
ジェーン・スー:実際に、いろんな人の推しスーパーへの愛を聞くという楽しみは大きいです(笑)。家族がいるのか独身か、どこに住んでいるのかなどで、スーパーに求めるものも違います。やっぱりここがいちばん使いやすいとか、ここで買い物することがいちばん気分がいいとかってあるんじゃないかと。そういうことを番組スタッフとも常々話していたんです。そういうことがみなさんにもあるんだったら、まずはそれを共有したいな、話を聞かせてほしいなっていうところから始まっています。総選挙としたのは便宜上の形ですね。