来年3月に開催されるWBC。侍ジャパンはエンゼルス・大谷翔平、パドレス・ダルビッシュ有ら「メジャー組」の出場が注目される中、栗山英樹監督はチーム編成に頭を張り巡らしているだろう。
投手陣はオリックス・山本由伸、ロッテ・佐々木朗希、ソフトバンク・千賀滉大が先発の中心になることが予想される。阪神・青柳晃洋もシーズンで12勝3敗、防御率1.61と抜群の安定感を誇る。昨夏の東京五輪では救援で結果が残せなかったが、有力候補であることは間違いない。
打線の中心はヤクルト・村上宗隆だ。今季は三冠王獲得だけでなく、2013年にウラディミール・バレンティンが樹立した日本記録の60本塁打を塗り替えられるか注目が集まる。高いミート能力と長打力を誇るオリックス・吉田正尚も主軸を担うことになるだろう。では、それ以外の選手はどうだろうか。
「球界を代表する強打者として活躍してきたソフトバンク・柳田悠岐は全盛期に比べると落ちている感じがする。西武・山川穂高は本塁打、打点でリーグトップを独走していますが国際試合では目立った結果を残していない。選出に当確ランプは灯せないですね。森友哉も球界屈指の強打の捕手ですが、東京五輪は代表から漏れた。栗山監督がどのようなメンバーを選ぶか注目です」(スポーツ紙デスク)
メンバーが大きく変動する可能性があるのが二遊間だ。東京五輪では二塁に広島・菊池涼介、ヤクルト・山田哲人、楽天・浅村栄斗が選出され、遊撃手は坂本勇人が不動のレギュラーだったが、ガラッと入れ替わる可能性がある。山田が思うような結果を残せず、浅村も物足りない。DeNAで4番を務める牧秀悟が成長しており、二塁の定位置をつかむ可能性が十分にある。遊撃は栗山監督が最も頭を悩ますだろう。侍ジャパンで長年中心選手だった坂本が度重なる故障で今年は3度の戦線離脱。チーム内で守備の負担が大きい遊撃から違うポジションへのコンバートが検討されている。西武・源田壮亮、ソフトバンク・今宮健太が遊撃の後釜として有力視される。