
「都内やキラキラした集まりに行って、帰ってきたときの家の汚さに毎回ショックを受けていました。いろいろな仕事をしているので、知人に「すごいね!」と言われることがあっても、『本当は家が汚いんだよな……』と後ろめたいような気分になってしまって」
片づけられない自分を終わらせようと、家庭力アッププロジェクトに参加します。
片づけを始めるときに、夫や子どものスペースにはあまり踏み込まないようにしようと決めました。自分が今片づけたいと思っていても、家族はそんな気分ではないかもしれない。自分のためにと思いながら片づけを進めていると、ある日次男から驚くべき一言が飛び出します。
「ママ、ゴミ袋ちょうだい」
次男は今まで「片づけたら?」と声をかけても、「俺はこれでいいんだ」と断言していました。でも、ジュリアンさんが片づける姿を見て、変わったようです。
家がきれいになるにつれて、不登校でいつも顔色が悪かった長男の表情が明るくなりました。「片づいているとやりたいことがすぐできる」と喜ぶ三男に、「階段に物を置くな」という警告のメモを貼る四男。夫は「家がきれいになって、子どもたちがみるみる変わったな」と、少しずつ片づけに協力するようになりました。
「昔から“子どもは親の背中を見て育つ”と言いますが、本当ですね。今まで私が片づけている姿を見せていなかっただけなんだと思いました。子どもってすごいですね」
週2回のゴミの日にはいつも5袋以上出し、家の中の物が減ってすっきり収納できるようになりました。ダイニングテーブルの上はきれいになって、食事の時間になるとジュリアンさんや子どもたちが作ったおいしそうな料理が並びます。
「以前は、片づいている家の方が不思議でした。忙しいのに、どうやってきれいにしているんだろうって。でも、今では自分の家がなんであんなに散らかっていたのかという方が不思議に思えますね」
ジュリアンさんは笑ってこう話しますが、これは紛れもなく彼女自身の45日間の努力の賜物(たまもの)です。大変だったこともありました。