ゆっくり食事ができる雰囲気ではない状態のキッチンとダイニング/ビフォー
ゆっくり食事ができる雰囲気ではない状態のキッチンとダイニング/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

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case.29 自分の姿を見せることで家族が変わる

夫+子ども4人/経営者

 家が片づかない原因は、一つだけではありません。忙しくて時間がない、物が多い、収納が少ない、などいくつかの原因が絡まっていることが多いです。その中に、もし「夫の物が多い」とか「子どもに言っても片づけてくれない」など、家族に関するものがあるならば、無理にどうにかしようと思わない方がいいでしょう。

 まずは自分の片づけに専念すると、案外うまくいくことがあります。今回ご紹介するジュリアンさんもそうでした。夫と子ども4人の6人で暮らし。家族で経営する会社のほかに、自分でも複数の仕事をこなしてバリバリ働いています。

 「以前はまだなんとか片づけていました。と言っても、友だちが家に来る前日に、物を棚とかに押し込めるような感じ。仕事の幅が広がってからはそうやってごまかすこともできなくなり、家には誰も呼ばないようになりました」

 仕事やほかの家事を優先して、片づけは後回し。ダイニングテーブルの上には、飲みかけのドリンク、書類、調味料などが置かれたままで、食事をするスペースを確保するのがやっとです。家族が多い分、クローゼットもごちゃごちゃと収納しきれていませんでした。

 家の中がそんな状態でも、夫と4人の息子たちは片づけに無頓着。家の中がどれだけ散らかっていても、何も言いません。それでも家族関係は良好だったので、特に問題視することはありませんでした。

 でも、ジュリアンさんの心の中には、重い何かがずっと引っかかっていました。

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次男から驚くべき一言が