■西武:C
ディートリック・エンス(新外国人・投手)
ボー・タカハシ(新外国人・投手)
ジャンセン・ウィティ(新外国人・内野手)
ブライアン・オグレディ(新外国人・外野手)
隅田知一郎(ドラフト1位・投手)
佐藤隼輔(ドラフト2位・投手)
古賀悠斗(ドラフト3位・捕手)
昨シーズンは実に42年ぶりとなる最下位に沈んだ西武。所属していた外国人選手全員と契約を延長せず、総入れ替えという思い切った策に踏み切った。4人ともメジャーでの目立った実績はなく、タカハシはまだ24歳で昨年は韓国でも防御率4点台ということを考えると今後の成長に期待している部分が大きいように見える。外国人選手は来日してから大化けするケースがあるとはいえ、他球団と比べても大きな期待はかけづらいのが現状だ。
一方でプラスになりそうなのがルーキーだ。チームが左投手不足に悩まされている中で隅田、佐藤と大学球界を代表するサウスポーを揃って獲得できたことは大きい。ともに体力面には不安が残るだけにシーズンを通しての活躍を期待するのは酷だが、コンディションさえ問題なければ一軍でもある程度の数字を残す可能性は高い。もう1人大きなプラスとなりそうなのが3位の古賀だ。高い守備力とパンチ力を備えた捕手で、総合力は大学ナンバーワンとも評された。正捕手は森友哉が健在だが、打者としての負担を考えるとバックアップの捕手は必ず必要になるだけに、早くから一軍での出場機会が与えられることも十分に考えられるだろう。
(文・西尾典文)
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●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員