
■アレルギーなら5年程度で再検査
鼻炎症状が続き、「何かおかしいな」と思ったら、アレルギーの有無、鼻づまりでは鼻中隔の弯曲を病院で検査してみることを大場医師は勧める。
「年齢とともに体質も変わる場合があります。アレルギー検査の精度も年々上がっていますので、5年程度ごとに検査し直してもいいでしょう」
毎年のスギ花粉症で困っている場合、花粉飛散が始まる前から薬を前もって内服する「初期療法」という治療法もある。症状が出始める前に薬を飲み始めることで、症状を抑え込むことができる。
「花粉が飛散し始める前に、耳鼻咽喉科医に相談してください」(同)
花粉以外の原因による鼻水・鼻づまりに対してはどのような治療法があるだろうか。鼻づまりのおもな原因となる鼻中隔弯曲症は、耳鼻咽喉科で矯正手術が可能だ。手術の効果も高く、術後は鼻づまりが解消するという。
もし、鼻中隔弯曲症など構造的な問題がなく、鼻腔腫瘍もないのに、鼻づまりが解消しない場合、鼻腔の粘膜が腫れていることもあるという。
「アレルギー性鼻炎で鼻腔の粘膜が腫れ、薬もあまり効きにくいといった場合には、レーザー治療が効果的です。1回のレーザー治療で2~3年は治療効果が持続します」(同)
(文・石川美香子)
※週刊朝日 2022年1月28日号