1998年長野五輪でスキージャンプ団体で金メダルを獲得した(左から)原田雅彦選手、岡部孝信選手、斎藤浩哉選手、船木和喜選手
1998年長野五輪でスキージャンプ団体で金メダルを獲得した(左から)原田雅彦選手、岡部孝信選手、斎藤浩哉選手、船木和喜選手
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 開幕した北京五輪。スポーツの祭典では、新たな歴史が刻まれ、たくさんの感動的な場面が生まれていく――。AERA dot.とYahoo!ニュースは「北京五輪」について共同アンケートを実施し、2000人から回答を得た。「これまでの冬季五輪で記憶に残る大会・競技」を聞いた。

(調査は2月3日に実施。対象はYahoo!クラウドソーシングユーザー2000人。男女比は6対4、年代は20代が6%、30代が18%、40代が34%、50代が26%、60代以上が14%)

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「これまで冬季五輪でもっとも印象に残っている大会は」の回答の第3位は「1972年札幌大会」(7%)。当時生まれていない世代からしたら、遠い昔の大会というか歴史の一部でしかないかもしれないが、リアルで見ていた人たちの回答はアツい!

 「初めて日本で冬季五輪が開催されたことやジャンプで日本勢がメダルを独占したことなど」(神奈川・60代以上男性)というコメントにあるように、札幌大会は日本およびアジアで初めて開催された冬季オリンピックだった。スキージャンプ男子の笠谷幸生選手をはじめ、日本人選手がメダルを独占し、“日の丸飛行隊”と呼ばれるようになった。 

「札幌オリンピックをテレビにかじりついて見た世代です。当時はまだネットなどというものはなく、TVだけがたよりの世界でした。テーマソングに感動し、選手の活躍に感動したことは忘れられません」(静岡・60代以上男性)

 「1972札幌大会……その時札幌の大学生だったので、青春と冬季オリンピックの思い出が重なる」(北海道・60代以上女性)

 特に「日の丸飛行隊」と称されたスキージャンプへのコメントが多く集まり、当時の熱狂が伝わってきた。そして、第2位は記憶に新しい、前回大会の「2018年平昌大会」(8%)。

 フィギュア男子では羽生結弦選手が金、宇野昌磨選手が銀と表彰台を飾り、スピードスケート女子は高木姉妹、小平奈緒選手らでメダルを量産。銅メダルに輝いたカーリング女子団体をきっかけにカーリング人気も高まった。4年前の大会なだけに記憶がよみがえるエピソードがたくさんある。

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真剣勝負の後の「友情」は話題に