林:ナンシーさんのキャラクターだったら、テレビに週に1回ずつ出てたら、あっという間に核になれると思う(笑)。
*
林:そもそも、なんで「ナンシー」ってしたの?
ナンシー:11年前に仕事を始めるときに、消しゴム彫って生活ができるなんてだれも思ってなくて、ふざけてたんです。ビジュアル関係はスージー甘金とかペーター佐藤とか、ああいうのがいいんじゃない? って。私、本名は「直美」っていうんで、じゃ「ナンシー」だって。でも、2年ぐらいたってすごい後悔した(笑)。
林:ごめんなさい。さっきから「ナンシーさん」って呼んで。お友達は、「ナンシー」って呼ぶんですか。
ナンシー:仕事を始めてから知り合った人は、そう呼びます。一時期抵抗したんですけど、「自分で名乗っといてなんだ」って言われて、あきらめたんです(笑)。
林:待ち合わせで「ナンシー」って呼ばれて、そのあと出ていくと恥ずかしくないですか。
ナンシー:気を使ってくれる人は、人込みではあんまり言わないんだけど。一回、喫茶店で呼び出されたことあるんですよ。
林:恥ずかしいよね、それって。
ナンシー:そういう話をしてたら、「それは覆面レスラーと同じ悩みだ」とか言われて(笑)。
林 ハハハ……。おかしすぎる。でも、「ナンシー」っていいですよ。ファンキーな感じで。
(構成 本誌・直木詩帆)
※週刊朝日 2022年2月18日号
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