さらに、中国の高亭宇が金メダルを獲得した12日の北京五輪スピードスケート男子500メートルでも騒動に。2大会連続銀メダルを獲得した韓国のチャ・ミンギュの表彰式での振る舞いが物議を醸した。表彰式で自身の名前が呼ばれると、表彰台の床を手ではらうようなしぐさをした後に壇上へ上がった。18年の平昌五輪の男子ショートトラック5000mリレーで、銅メダルを獲得したカナダの選手が表彰台を手ではき判定に抗議した意思を示したことから、中国のネット上では「判定に不満があるのか。なぜ韓国人は結果を受けられないのか」と怒りの声が多く寄せられた。

 中国は韓国に対して厳しい視線を向けるが、対照的に日本に対しては好意的な見方が多いという。

「フィギュアスケート男子で羽生結弦が4位に終わりましたが、日本だけでなく中国人からも『ユズルは凄かった。4回転半ジャンプに挑戦した勇気を忘れない』と感動の声がSNS上で殺到した。また、高梨沙羅がノルディックスキージャンプ混合団体でスーツ規定違反により失格になった際も激励の声が多く寄せられました。中国の報道陣に聞くと、『日本のアスリートは実力を誇示せずに謙虚であり続ける姿勢が素晴らしい。欧州勢の強いスポーツでも結果を残しているし我々が見習うべき点は多い』と好意的な見方が多い。外交の世界では日中で色々複雑な問題を抱えていますが、今回の五輪で中国は日本に対して距離が近くなったように感じます」(前出の記者)

 まだ北京五輪は続いている。中国と韓国の関係がこれ以上悪化しないことを願うばかりだ。(平野拓哉)