いつもの情報に加えて、勤めた会社が全部名前つきで掲載されている詳しい「年金加入履歴」や、会社員時代の概算収入にあたる「標準報酬月額」と支払った保険料が月ごとに掲載された一覧表もついてくる。標準報酬月額は月給に近いから、自分の「給料の歴史」を振り返る感覚で懐かしい思いにもひたれる。

◆定期便に出てこない年金

 配偶者絡みの「加給年金」と「振替加算」は定期便には出てこない。

 加給年金は厚生年金の加入期間が20年以上ある人が、65歳以降に老齢厚生年金をもらう場合、一定の条件を満たす年下の配偶者がいれば出る年金。配偶者が65歳になるまで年間約39万円ももらえる。

 振替加算は、加給年金の対象配偶者が65歳になったら、加給年金を振り替える形で、配偶者の基礎年金に加算される年金。こちらは、そんなに大きい金額ではないが、生年月日に応じて金額が決まっている。ただし、昭和41年4月1日以前生まれの配偶者に限られる。

 夫婦の定期便を突き合わせれば、世帯全体の年金収入がスケジューリングできる。定期便をうまく活用すれば、老後資金の収入面の主要部分が把握できるようになるのだ。(本誌・首藤由之)

*正確には、その月の給料と、直近1年間の賞与を12で割った額の合計額(「総報酬月額相当額」という)

(週刊朝日2022年2月18日号より)
(週刊朝日2022年2月18日号より)

週刊朝日  2022年2月18日号

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