料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「こんにゃくのふき味噌添え」。
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すがすがしい香りとほろ苦さに春の便りを感じるふきのとう。毎年この時期になると友人が送ってくれたふきのとうを使って「ふき味噌」を作るようになりました。
八百屋さんで見つけたら、ぜひお試しください。
ふきのとうはアクが強く変色しやすいので、買ったらすぐに下処理をしましょう。まずは外皮をはずし、黒い部分を取り除いてから熱湯で塩ゆでし、水にしばらくさらしてください。苦みが苦手な方は、さらす時間を長めにすると和らぎますよ。
そして水気をよく拭き取って刻み、サラダ油で炒めます。そこに味噌とみりんを合わせたものを加え、練り合わせながら火を入れましょう。水気が飛んでねっとりしたら完成です。冷まして密閉容器に入れれば、冷蔵庫で2週間ほど日持ちします。
今回はゆでたこんにゃくに添えましたが、ご飯にのせたりお握りに入れたり、ふろふき大根にどうぞ。豚肉のソテーなど肉料理に添えるのもおすすめです。
(構成/沖村かなみ)
◆こんにゃくのふき味噌添え
【材料】ふきのとう80g、白味噌70g、みりん大さじ2、サラダ油大さじ1、こんにゃく1枚
【作り方】(1)ふきのとうは外皮をはずし、黒い部分を取り除く。沸かした湯に塩ひとつまみ(分量外)を入れてゆで、ザルにあげて水にさらす。ペーパーで水気を拭き取る。(2)フライパンにサラダ油を中火で熱し、みじん切りにした(1)を加えてしんなりするまで炒める。(3)白味噌とみりんを混ぜ合わせ、(2)に加えて水分を飛ばすように練り合わせる。(4)こんにゃくを短冊切りにしてさっとゆでて皿に盛り付け、(3)を添える。
【ワンポイントアドバイス】ふきのとうは外皮や黒い部分を取り除き、ゆでて水にさらしてアクを取る。
白味噌とみりんはあらかじめ合わせておき、炒めたふきのとうに加える。
※週刊朝日 2022年3月25日号