AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:おととし仕事を辞め、去年一年はいろんな仕事を試していました。「1年あれば何かしら収入に繋がるだろう」と思っていたのですが、結局何も形にならず。こんな状態で今年のうお座幸運期をちゃんと生かせるのだろうか?と心配しています。(女性/個人事業主という名の無職/34歳/うお座)
A:好きですね、この個人事業主という名の無職っていうところ。ユーモア精神が残っていて、自虐もあって。この方の言う「うお座幸運期」というのは、占星術的にこの2年間みずがめ座にあった木星がうお座に入ることを言っているのだと思います。
さてお悩みに関してですが、僕はやっぱり「悩みはその人にとって大事な友達である」と思っているんですね。大事な客人とか、親友として扱わなければいけないというのが持論なんです。
占い師として相談を受ける時、「来年までに結婚したい」「今年中に何とかしたい」という焦りがあって相談に来る方は多いですし、人情としてはわかるんです。たださっき言ったように僕は悩みを大事な客として迎えています。悩みの側も、何らかの必要性があってその人の家に上がり込んでいるわけだから、悩みに対して礼儀を持たないといけません。変なことを言うようですが、タイムリミットを設けてしまうと、悩みが機嫌を損ねて暴れ出すんです。「もっと大事に扱え」みたいに。
だから「好きなことを仕事にして収入につなげたい」という悩みがあるのなら、「今年中に解決する」とは言わないで、まず本気でその問題に向き合ってみましょう。