先発として試合を作る能力の高さで評価の高い金村尚真(岡山学芸館→富士大)。写真は岡山学芸館時代のピッチング
先発として試合を作る能力の高さで評価の高い金村尚真(岡山学芸館→富士大)。写真は岡山学芸館時代のピッチング

 捕手では野口泰司(栄徳→名城大)、吉田賢吾(横浜商大高→桐蔭横浜大)、内野手では村松開人(静岡→明治大・二塁手)、斉藤大輝(横浜→法政大・二塁手)、下山悠介(慶応→慶応大・二塁手兼三塁手)、門脇誠(創価→創価大・遊撃手)、外野手では道原慧(駒大苫小牧→立教大)、森下翔太(東海大相模→中央大)、沢井廉(中京大中京→中京大)などが有力候補となりそうだ。

 野手は高校時代から評価されていた選手が多いが、一方の投手は大学で力をつけた選手が目立つ。現時点で上位候補になる可能性を秘めた投手としては金村尚真(岡山学芸館→富士大)、加藤泰靖(志学館→上武大)、曽谷龍平(明桜→白鴎大)、高坂綾(流経大柏→千葉経済大)、橋本達弥(長田→慶応大)、荘司康誠(新潟明訓→立教大)、青山美夏人(横浜隼人→亜細亜大)、菊地吏玖(札幌大谷→専修大)、羽田野温生(汎愛→東洋大)、勝本樹(明石商→日本体育大)、才木海翔(北海道栄→大阪経済大)、渡辺翔太(北九州→九州産業大)、仲地礼亜(嘉手納→沖縄大)などの名前が挙がるが、高校時代に甲子園に出場したのは曽谷と勝本だけ。またこの2人もチームでは控え投手であり、甲子園でのプレーは曽谷はリリーフで2イニング、勝本は代打での出場にとどまっている。

 現時点で圧倒的なナンバーワンは誰かが見えづらい状況ではあるが、先発投手として試合を作る能力の高さでは金村と菊地が一歩リードしている印象だ。金村は抜群の制球力が武器で、3年春のリーグ戦では完全試合も達成。昨年12月の大学日本代表候補合宿でも安定した投球を見せてスカウト陣にアピールした。菊地はレベルの高い東都二部で通算防御率0点台を誇る。下半身の強さを生かしたバランスの良いフォームで安定感は抜群だ。スケールの大きさを求める球団であれば荘司、青山、羽田野、勝本といったところが人気になるだろう。

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