選抜高校野球で4年ぶり4度目の優勝を果たした大阪桐蔭。前回優勝の2018年には2度目の春夏連覇を達成しており、根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、柿木蓮(日本ハム)、横川凱(巨人)と4人もの選手がドラフト指名を受けている。またこの年は夏の甲子園100回記念大会にふさわしい盛り上がりを見せ、吉田輝星(日本ハム)、小園海斗(広島)など甲子園を沸かせたスターも1位指名でプロ入りを果たしている。
【写真】根尾らと”同級生”大学生のドラフト最注目投手はリアル二刀流!
そしてあれから4年、彼らと同学年の多くの選手が大学で力をつけて、今年のドラフト候補となっている。春夏連覇を達成した大阪桐蔭のメンバーで有力候補となっているのが山田健太(立教大・二塁手)だ。高校時代も根尾、藤原とともに下級生の頃からレギュラーとして活躍。最終学年では少し調子を落として下位打線を打つことが多かったが、当時から長打力には定評があり、2年春、3年春の甲子園でもホームランを放っている。
立教大でも1年春からレギュラーの座をつかむと、これまで2度のベストナイン(一塁手で1回、二塁手で1回)に輝くなど東京六大学を代表する打者へと成長している。先日も中止になった侍ジャパンの台湾戦メンバーに、大学生ながら選出されたことで話題となった。長打力と確実性を兼ね備えた右の強打者で、内野の複数ポジションを守れるのも魅力だ。高校、大学での実績も申し分ないだけに順調にいけば上位指名の可能性は高い。
根尾や藤原とともに高校3年時にU18侍ジャパンとしてプレーしたメンバーでは蛭間拓哉(浦和学院→早稲田大・外野手)と奈良間大己(常葉大菊川→立正大・遊撃手)の2人に注目が集まっている。蛭間は浦和学院でも下級生の頃から中軸を打つパワーヒッターだったが、大学でも順調にスケールアップし、東京六大学では現役最多となるリーグ戦通算10本塁打を放っている。安定したスイングで広角に長打を放つバッティングが持ち味で、3月に行われた日本ハムとのプロアマ交流戦でも池田隆英からホームランを放った。たくましい体格だが抜群の脚力を備えているのも大きな特長だ。奈良間は高校3年夏の静岡大会で8割を超える打率をマークした巧打のショート。大学では守備と長打力に磨きがかかった印象を受ける。ショートのレギュラー候補が不足しているチームにとってはかなり優先度の高い選手になるだろう。