――トラジャは昨年から新進気鋭の振付師とともに、ジャニーズの名曲を新たなダンスパフォーマンスで世界に発信するYouTubeチャンネル、「+81 DANCE STUDIO」に取り組んできた。そこで実感したことだ。

富士山みたいな山に

川島:様々なジャンルに特化したダンサーさんと交流しながら振り付けをしていただいたんですが、みなさん、もうめちゃくちゃすごい! 一つに特化することの強みを目の当たりにしたと言いますか。しかも、一つずば抜けた基礎力、応用力と実践力を持っていると、他のダンスにも応用できる。僕らは平均的に高い山脈になることを目指してきたけど、富士山みたいな日本を代表する山になりたいな、と。

――渡米後は、改めて基礎から丁寧にダンス力を向上させ、ボーカルレッスンや語学も学びながら7人全員で共同生活する。

川島:できる限り、いろんなコンテストにも出場する予定です。もちろん、優勝するくらいの気持ちで挑みますが、厳しさを経験することでも成長していきたい。そしていろんな場所で人の目に留まること、「君たちと仕事をしたい」と応援してくれる人と出会うことも大きな目標です。僕たちには「夢のHollywood」という曲がありますが、それこそジャニーさんの夢の続き……昔、ジャニーさんが初代ジャニーズのみなさんと渡米した時、プロデューサーのバリー・デ・ヴォーゾンさんと出会って「ネバー・マイ・ラブ」をレコーディングしたみたいな出会いがあるかもしれない。僕らにしかできないオリジナルの物語を作りたいんです。それを届けるのがアイドルだと思うので。

常に遠距離恋愛の関係

――自分たちはアイドルである、という思いも強くある。

川島:僕らの活動を通してファンになってくれた方々は「あの人、ダンスがめっちゃうまいから好き」というよりは、それを一つのきっかけとして、人間性やアイドル性を好きになってくれていると思う。ダンスを極めていく一方で、人間性やアイドル性の部分も磨いていきたいし、今後もYouTubeなどのSNSを通して僕らの「今」を発信していきたいと思っています。

 といっても、僕個人は根っからのアイドルではなくて、人間・川島如恵留が、アイドル・川島如恵留のプロデューサーとして動かしてる感覚がある。でもアイドルとして生きてみたいとも本気で思っていて。これは僕の持論ですが、アイドルとファンのみなさんは常に遠距離恋愛の関係性だと思う。直接会えるデートはライブとか舞台だけど、僕らにめちゃくちゃ力がついて大人気になったらデートできる機会も増えるんです。そのための修業です。デートするためにバイトを頑張ってお金を貯めている感覚なので「デートできないなら別れる!」と言わずに待っていてほしいです(笑)。

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