「King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」で。「Mr.King vs Mr.Prince」として活動したジャニーズJr.時代の衣装。元Mr.Kingはゴールド、元 Mr.Princeは〝ルマンド衣装〟の愛称をもつパープル。左から、平野紫耀、永瀬廉、高橋海人(手前)、岸優太、神宮寺勇太(写真=写真映像部・松永卓也)
「King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」で。「Mr.King vs Mr.Prince」として活動したジャニーズJr.時代の衣装。元Mr.Kingはゴールド、元 Mr.Princeは〝ルマンド衣装〟の愛称をもつパープル。左から、平野紫耀、永瀬廉、高橋海人(手前)、岸優太、神宮寺勇太(写真=写真映像部・松永卓也)

 終盤では、前回のアリーナツア―から導入された巨大クレーン“メカアーム”が登場。スタンド席上方のファンのすぐ近くへとメンバーを連れて行った。近年のKing & Princeのライブ演出は、松本潤に教えを受けた神宮寺が手がけている。さすが、「どこの席にいても平等に楽しんで頂く」というジャニーズイズムあふれる計らいだ。

 アンコールでは場内がパッと明るくなり、観客の姿がしっかり見えるように。5人はアリーナを縦横無尽に動きまわり、ティアラ一人ひとりの顔を見ながらピースをし、指を差し、ときにはその場にしゃがみこんでステージ近くの席に手を振った。

 最後の挨拶で、平野はこんな言葉を口にした。「僕たちももっともっとかっこよくなって、みなさんが胸を張ってKing & Princeのファンって言えるようにがんばります」

 デビューしたころ、リーダーの岸は「いつかドームでのコンサートをしたい」と語った。夢見た「いつか」の景色を前にした5人は、早くも次の「いつか」に向かって歩き出している。

写真=松永卓也(写真映像部) 文=大谷百合絵(本誌)

*東京公演初日の4月16日に取材。「King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」の写真17点を含む記事は、5月10日発売の「週刊朝日」5月20日号にも掲載している

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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