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 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のウニちゃんです。

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 45歳女性独身子なし。私の家族は15歳になる雌の柴犬・ウニ1匹です。10年前、犬を飼うには狭くなく、私一人でもなんとか掃除が行き届くほどよい広さの戸建てを購入し、楽しい日々を過ごしています。

 ウニとは雪の降る冬の寒い日、ふらりと入ったペットショップで出会いました。雪が雨に変わった頃、助手席には小さな柴犬の子犬、後部座席には勧められるがまま購入したグッズがうずたかく積まれていました。

 金色の被毛と私の好物だからとの理由で「ウニ」。ウニは店員さんいわく豆柴サイズとのことでしたが、いっぱい遊んでいっぱい食べてぐっすり眠った結果、一般的な柴犬サイズに成長しました。

 くるんと形よく丸まった尻尾がとても可愛い彼女は、臆病・わがまま・甘え下手という苦労の多い性格です。

 それでもお散歩の時は、臆病なりに頑張って他のワンちゃんとコミュニケーションを取り、お友達もたくさんできました。

 お風呂も病院も、だって大丈夫なお利口さんですが、唯一苦手なのが小型犬。お散歩中にチワワにほえつかれ、それ以来小型犬を見ると途端に巻き尻尾が解けてしまいます。でも、怖くても一切ほえ返さない優しい彼女は私の自慢です。

 そんな素敵なウニちゃんも今年で15歳、だんだんと散歩の距離が短くなりご飯の量も減ってきました。獣医さんによると順調に老いているとのこと。ウニが不老不死だと思っていたわけではありませんが、少しショックを受けた私もあと5年で50歳。人生百年、まだまだとも思いますが、ウニがいなくなった後、新しく家族を迎えることは考えていません。ウニが私の最後の家族です。(愛媛県西条市/45歳/ウェブデザイナー)

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週刊朝日  2022年5月20日号