「橋本治とレヴィナスによるマルクス読解」というのがこのシリーズで私が採用した方法だったということを15年書き続けて最後に至ってはじめてわかった。感謝を込めて、この本を泉下のお二人に献じたいと思う。
内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授、合気道凱風館館長。近著に『街場の天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数
※AERA 2023年1月23日号