今年9月に31歳を迎える石川遼
今年9月に31歳を迎える石川遼
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 29日まで岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で開催されていた「~全英への道~ミズノオープン」。全英オープン出場をかけた石川遼は、最終日にスコアを1つ落として通算5アンダー21位タイでホールアウトし、2014年以来6度目の同メジャーへの切符を逃した。

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 大会前のプロアマ戦を体調不良で欠場し、本戦に出られない可能性もあったが、なんとか回復し初日を迎えると、1イーグル、5バーディ、1ボギーの6アンダー66で回って3位タイと上々の滑り出し。2日目、3日目はともにイーブンパー72とし、トップとは6打差ながら7位タイと全英出場の可能性を残していた。

 しかし、最終日にチャージをかけることができず、全英出場に必要だった上位4人(有資格者を除く)に食い込めなかった。

 上位進出とならなかった要因はスタッツを見れば明らかだ。本人はプレーの内容に手応えがあると言っているようだが、最終日のフェアウェイキープ率はわずか5回(35.71%)で、パーオン率も9回(50%)。出だしが3パットボギーと出鼻をくじかれたが、それ以上にショットの精度を欠いたことがスコアを伸ばせなかった要因だろう。

 2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」を15歳で制し、“ハニカミ王子”として旋風を巻き起こしてから15年、石川は今年の9月に31歳になる。翌2008年にプロ転向すると、獲得賞金で1億円超えを達成。2009年には史上最年少の18歳で賞金王に輝き、スター街道を突き進んだ。

 2013年からは主戦場を米ツアーに移したが、ツアー制覇には至らず2017年の秋頃から再び国内に主軸を移した。米ツアー参戦中も国内で勝ち星を重ねていたが、2019年には「日本プロゴルフ選手権」で3年ぶりの優勝を飾ると、次戦の「セガサミーカップ」、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と優勝。賞金ランクも3位となり、旋風を巻き起こしていた頃の強さを取り戻したかに見えた。

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石川遼の“成長”が見える部分は?