50%に満たないということは、2回に1回以上は第2打をフェアウェイから打っていないということ。逆に、これで賞金王になったりマネーキングを争っていたのだから、パッティングなどいかに他の要素でスコアを作っていたかが分かる。

 この傾向は現在の石川も変わっていない。2018年の国内ツアー復帰後もフェアウェイキープ率はそれぞれ44.5%(96位)、52.33%(66位)、50.09%(83位)で、今季はここまで51.79%で87位。パーオン率もそれぞれ65.04%(27位)、65.56%(33位タイ)、68.96%(15位)で、今季は64.72%で66位だ。

 プロ入り以来、正確性を示すスタッツで改善が見られないのは気になるところ。セカンドショットをフェアウェイから打ち、レギュレーションでグリーンに乗せられればバーディの確率は高くなる。スイングは「生き物」だし、その改善は三歩進んで二歩下がるといった形で忍耐と時間が必要だが、精度の向上に重きをおけば、よりレベルアップした『石川遼』が見られるのではないだろうか。

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