卒業式での一枚(廣津留さん提供)
卒業式での一枚(廣津留さん提供)

■卒業後も続くハーバードの絆

 卒業後はさまざまな分野で活躍するハーバードの卒業生たち。進路が異なっていても、在学中に培った関係は続いていく。

「卒業後の進路は本当に多種多様です。面白いのは、アメリカは地域によって業界が分かれることでしょうか。例えばサンフランシスコなら、AppleやLinkedIn、Dropboxなどのテック系、ロサンゼルスなら、映画監督や映画音楽、スタンドアップコメディなどのエンターテイメント業界のほか、スタートアップで働く人も多いですね。ニューヨークなら金融やコンサルティング、ワシントンDCならホワイトハウスのアドバイザリーなど政府系の仕事も多い。そのほか大学院に進む人もいます。

 同級生の動向はアメリカに戻った際はもちろん、ふだんからSNSでキャッチアップしています。いちばんの情報源はInstagram。今年のゴールデンウィークには、久しぶりにアメリカに行くことができましたが、実際に会うのは久しぶりなのに、『Instagramで活躍見てるよ』とお互いの近況を知っている友人もたくさんいました。長い歴史を持つハーバードでも、卒業後に世界中にいる同窓生と気軽につながれるのは、SNSが浸透した今の時代ならではかもしれませんね」

(構成/奧田高大)

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