京都・川崎颯太
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 サッカー日本代表“森保ジャパン”は、6月シリーズで現有戦力の再確認に勤しんだ中で、一向に改善されない課題と厳しい現実を突きつけられた。今後、9月に欧州遠征(アメリカ戦を含む2試合を実施予定)を控えるが、その前に7月19日から日本で開催される『東アジアE-1選手権』を戦う。国際Aマッチ期間外のために「国内組だけで臨む」という中で、誰を招集すべきだろうか。

【6月の日本代表の成績はこちら】

 最も注目したいのはFWの人選だ。6月の4試合では、浅野拓磨、古橋亨梧、前田大然、上田綺世と4選手が1トップの位置で出場したが、いずれも明確な“答え”を示すことはできず。個人の出来、不出来の前に、彼らの持つスタイルとのミスマッチも気になった。右の伊東純也、左の三笘薫の突破力が現チームの頼みの綱であることを考えると、やはり1トップには「高さ」と「強さ」が必要であり、その能力を持つ選手を試したい。

 まずは、上田綺世(鹿島)に引き続きチャンスを与えるべきだ。6月シリーズでは3戦目のガーナ戦(○4-1)に先発して後半35分までプレー。得点こそ奪えなかったが、局面では見るべきプレーがあり、パスの出し手からすると「見つけやすい選手」であることを改めて示した。本人は所属クラブと同じ2トップの方が快適にプレーできるだろうが、フィジカルの強さは1トップへの適性を示し、代表の舞台でも場数を踏めばシュートシーンを増やせるはず。ポテンシャルは随一。今回の『E-1選手権』で得点を重ねて自信を掴めば、見える景色も変わってくる。

 その上田と所属チームで2トップを組む鈴木優磨(鹿島)は、今回こそ招集すべき人材だ。前線で体を張りながら攻撃の起点となり、巧みな動きと技術、戦術眼で攻撃の流動性を高めるとともに、自らゴール前に飛び込んで豪快に、あるいは狡猾に得点を決めることができる。今年4月で26歳。今季のJリーグでのパフォーマンスは賞賛に値し、反町康治技術委員長が言う「国内最高のメンバー」に誰が見ても入る。メンタルの強さも魅力。本大会の救世主になれる能力を持っており、後悔しないためにも森保ジャパンで一度は試すべきだ。

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