集中しやすくするため、机の上は「ゼロ」が基本。小物は別の場所に収納(写真は米田さん提供)
集中しやすくするため、机の上は「ゼロ」が基本。小物は別の場所に収納(写真は米田さん提供)
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 コロナ禍で在宅勤務が定着した社会人や、オンラインでの授業や試験に取り組んでいる学生は多いだろう。しかし、部屋が片付いていないと作業の効率も落ちてしまいがちだ。そこで、自宅で快適に作業できるような環境をつくるための部屋や机周りの片付け方について、東大卒で整理収納アドバイザーとして活動している米田まりなさんに話を聞いた。(東大新聞オンラインより転載、一部改変)

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■大切な物見極めて

──片付ける時に、物を捨てなければと思っても捨てられなかったり、捨てたけれど後悔したりといった悩みを抱えている人は多いと思います。一方米田さんは「捨てない片付け」という独自のスタイルを提唱していますが、本当に捨てないで片付くのでしょうか

 はい、片付きます。確かに片付けというと不要な物を迅速に振り分けて捨てる作業というイメージがありますが、物への愛着が強い人は、それだけで片付けに挫折してしまいます。それに、収納に入らないからといってよく考えずに物を捨てると、本当は必要な物まで捨ててしまう危険もあります。本来部屋の大きさと物の大切さは関係ないはずです。家の外で荷物を保管する方法もあります。そのため私は、物を捨てるのがゴールではなく、物の意味を繰り返し考え直す作業を通し、物の質を高めることを最終的な目標にした片付けを提案しています。

──勢いで大切な物を捨てて後悔しないためには、どのような点に気を付けるべきですか

 コツは二つあります。まず、片付けは一気に進めず1日3時間までにすることです。自分に必要な物とそうでない物を振り分ける作業は精神をすり減らします。一気に進めようとすると判断を誤って大切な物を捨ててしまう危険があります。

 二つ目は、自分が何を愛しているのか把握することです。一見ガラクタでも、その人にとっては大切な物もあります。優先順位の表を作るなどして、自分が何を大切にしているのか自分で把握しておけば、捨てたくない物を捨ててしまうことを防ぐことができます。

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