●60代でも子どもを望む男は多いが…

 そして、女性からひんしゅくを買うのが、「タスクブレーク男」。

「同居はできるか?結婚後も仕事を続けるのか?など、まるでToDoリストを消化していくかのように、最初のお見合いから相手の条件をズケズケと聞き出す男性は、総じて人気がありません。婚活なので結婚後の具体的な話は欠かせないのですが、自分の要求を一方的に話すのは、違います。男性上位の考えを持っている方に多い気がします」

 また、そもそも「相手の年齢が大事」「自分は結婚しようと思えばいつでもできる」と思っている男性は、相談所に入っても良い結果にはつながらないという。

「何歳になっても子どもが持てると思っている男性は多く、会員さまの中にも50~60代でも子どもを望んでいる方はたくさんいらっしゃいます。ただ、そういう男性の中でも自分のことしか考えていない方は、やはり婚活は難航します」

 50代や60代が子どもを望めば、必然的に女性の年齢層は30代くらいまでになり、自分より20~30歳下ということになる。その時点でまず、マッチングが相当難しくなる。

「子どもを望んでいるのに、育児に関わる女性の体力や労力、ご自身の資金計画など現実的なことについてはノープランだったりします。どんな条件も希望するのは自由ですが、婚活でうまくいく人は、お相手やお子様の未来まで考えられる人というのは間違いない事実です」

 そして、ごく少数いるのが「本当は結婚したくない男」。

「将来に不安を感じて相談所に入られる方もいますが、交際が始まってデートをする段階になっても、『今週はゴルフだから』など、趣味を優先する方がいます。趣味と婚活が同一線上にある方は、うまくいきませんね。すでに自分の生活に満足しているので、実際はそこまで本気で結婚したいと思っていないんです。結婚後も趣味を優先させる生活を続ける可能性が高いと思われ、女性側も引いてしまいます」

 相談所に入ったからには、せめて仕事と同じレベルの真剣さで婚活をしないと成果は上げられないと中島氏。相談所が公開している成婚率がどんなに高くても、本人の婚活マインドが整っていなければ、うまくはいかないのだ。

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