■書き込み式の月間スケジュール付き たっぷりの方眼ノート
今回のプティ・タ・プティのテキスタイル/title:文房具。
私が子供の頃、昭和40年代のことですが、小学校の校門の傍に木造家屋の文具店がありました。そこには、セルロイドの虫メガネ、色とりどりの絵の具やクレヨン、鉛筆、砂消しゴムや定規などが所狭しと並んでいて、プラモデルや天井からぶら下がったブリキの虫かごを眺め、目を輝かせていました。その様子をコラージュした懐かしい雰囲気の文房具柄です。布張りの表紙のリングノートは、プティ・タ・プティのお店がスタートした時から作り続けている定番アイテム。京都の製本職人さんに一冊ずつ丁寧に作っていただいています。中は12ページ、1年間分の書き込み式月間スケジュールが付いていて、いつからでもスタート出来ます。日付を書いて、誕生日や食事会にはスタンプを押して楽しんだり……自由にアレンジして使えます。方眼ノートは、裏うつりしない厚さで48ページありますので、予定やアイデアなどがたくさん書けます。新しい年の始まりにノートを新調し、新鮮な気分でスタートしたいですね。
■京の人々の手から生まれる温もり
今回訪れた3軒のお店「粟餅所・澤屋」「田丸印房」「裏具」の皆さんが共通して大切に思っていらっしゃることが、“手から生まれる温もり”でした。ほんの小さなひと手間でも、相手を思う気持ちへとつながっていきます。京都はそんな温もりが感じられるモノや人にたくさん出合えるところでもありますね。年末年始の京都へ、ほっこりとしに、ぜひ訪れてみてください。寒さの中にきっと温もりを感じることが見つけられると思いますよ。それでは、新しい年が皆様にとってかけがえのない日々でありますように。
(撮影/竹下さより、編集協力/江下祥子)
ナカムラユキ
京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数