田丸印房(たまるいんぼう)寺町店:京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町522(075―231―0965)/新京極店:京都市中京区新京極通四条上ル中之町537(075―221―2496)/スタンプ(最安値)330円~※スタンプにより金額は異なります/営業時間 寺町店10:00~18:00、新京極店は~20:00/定休日:無休
田丸印房(たまるいんぼう)寺町店:京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町522(075―231―0965)/新京極店:京都市中京区新京極通四条上ル中之町537(075―221―2496)/スタンプ(最安値)330円~※スタンプにより金額は異なります/営業時間 寺町店10:00~18:00、新京極店は~20:00/定休日:無休

■職人の手仕事から生まれる 老舗はんこ店のスタンプ 

 今年の年賀状は、どのように作られましたか?ここ数年は、印刷だけのもの、パソコンやスマホで作って出力したものが多く見られるようになりましたね。そこに、ほんの一箇所でも“手の温度感”が加えられるだけで、ほっと和んだり、元気にしていることが伝わったりするのではないでしょうか。寺町通に佇む創業百余年のはんこ店「田丸印房」には、年賀状を書くのが楽しみになりそうなバラエティー豊かなスタンプがずらりと並んでいます。現在、約3400種類という圧巻の品揃えの「京うふふスタンプ」の図柄は全てオリジナル。干支、風景、植物、生き物など思わずクスッと笑ってしまうモチーフや刻印風の文字など、使う楽しさが湧いてくるものばかりです。

 たくさん押し続けても手が痛くならないようにと、四隅の角を削ったり、余計な所にインクが付かないように余ったゴム部分をカットしたり……ひとつひとつに職人さんの手仕事が息づいています。押しやすく、表情のある味わい深い美しい線には、じんわりと人の手のぬくもりが感じられます。年賀状にぽん!とひと押し、してみませんか?

裏具(うらぐ)/ぽち袋(大)550円、ぽち袋(小)462円、ぽち袋まめ(小)330円、※全て3枚入り/075―551―1357/京都市東山区宮川筋四丁目297/営業時間12:00~18:00/定休日:月曜(祝日の場合翌日休)
裏具(うらぐ)/ぽち袋(大)550円、ぽち袋(小)462円、ぽち袋まめ(小)330円、※全て3枚入り/075―551―1357/京都市東山区宮川筋四丁目297/営業時間12:00~18:00/定休日:月曜(祝日の場合翌日休)

■京の花街の路地奥 気持ちを伝えるポチ袋

 京の花街・宮川町の路地奥に、ひっそりと佇む格子戸の町家。そこに「裏具(うらぐ)」があります。囲われた細い路地をくぐり抜けていく道中は、何かが始まる物語の序章のようで、訪れる度にドキドキとしてしまいます。扉の向こうには、便箋、葉書、封筒など「書く」道具が整然と並び、厳かな雰囲気に背筋がピンと伸びるようです。裏具は「嬉(うら)ぐ」という古語から名つけられており、嬉しい気持ちを伝える道具を提案されています。

 年末年始のご挨拶に欠かせないぽち袋は、遊び心がありデザイン性が高いものばかり。繊細でシュールな雰囲気の図案も魅力のひとつです。八ツ烏は、導きの神でもある三本足の八咫烏(やたがらす)の絵がモチーフになっており、裏側にも絵が続いています。また、金運を呼び込むという縁起のいい白蛇の絵、三つ揃うと三拍子揃って縁起良く、除災招福を意味する瓢箪の絵など、贈る喜びにあふれています。ぽち袋(まめ小)は、箸袋にもなり、お正月のお祝いの宴席に力を発揮してくれそうです。

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