8月3日に行われたラグビー日本代表とトンガとの対戦で、次々と敵をかわして走り抜き、見事なトライを決めた福岡堅樹選手。6枚連写したうちの4枚目。絞りf4.5、2000分の1秒、焦点距離560ミリで撮影した(撮影/水谷たかひと)
8月3日に行われたラグビー日本代表とトンガとの対戦で、次々と敵をかわして走り抜き、見事なトライを決めた福岡堅樹選手。6枚連写したうちの4枚目。絞りf4.5、2000分の1秒、焦点距離560ミリで撮影した(撮影/水谷たかひと)
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 2019年ラグビーW杯、2020年五輪、2021年ワールドマスターズゲームズ。大きな国際スポーツ大会がひとつの国で3年連続開催されるのは、世界初だ。この日本の“奇跡の3年”を機に、スポーツ撮影デビューしてみてはどうだろうか。第一線で活躍しつづける水谷たかひと氏が、スポーツ撮影の基本から、ラグビーW杯などの国際大会で生かせる上級の実践テクニックまで、詳細に明かしてくれた。

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■スポーツに適した機材

 スポーツ撮影には、高速連写ができるカメラを選ぶのが鉄則。決定的瞬間を逃すことが少なくなる。1秒10コマ以上切れるものがおすすめだ。

 フルサイズはもちろんのこと、APS-Cなどのセンサーサイズを選ぶのもひとつの手。同じ400ミリのレンズを使っても、APS-Cなら約1.5~1.6倍、マイクロフォーサーズなら約2倍と、距離を稼げるので、アップで撮影できる可能性が高くなる。

 スポーツ写真は超望遠レンズがないと撮れないと思っている人が多いが、200~300ミリくらいでも十分に楽しめる。もちろん、本格的に撮影するなら400ミリ以上のレンズがあるといい。おすすめは各社から出ている100~400ミリ。重すぎず、大きすぎず、お子さんの運動会などでも使いやすい。シグマやタムロンの150~600ミリのズームレンズなら、さらに被写体を引き寄せられる。

 僕自身は、カメラはキヤノンのEOS-1D X MarkII、400ミリの単焦点レンズにエクステンダーをつけるのをメインに、サブで70~200ミリを手元に置いてゴール前を撮影することが多い。200~400ミリにエクステンダーをつけることもあるが、ナイターでは望遠端が暗すぎることがある。単焦点レンズは大抵、ズームレンズに比べて絞りの開放値が低いから、暗くても撮りやすく、背景もボカせてスッキリ処理できる。ただしそのぶん被写界深度は浅くなるので、ピント合わせが難しくなることは忘れずに。

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メモリーカードは意外と重要