ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のかりんちゃんです。
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家の近くの用水路で生後2カ月ほどの子猫を保護した。3年前の7月のことだ。
夏にしては肌寒く、小雨が降る日だった。その雨は次第に大降りになり、2時間後、用水路は濁流と化した。気づくのが遅かったら、と想像してゾッとした。
その子猫には、不思議なことに亡くなった祖母の面影があった。母にこんなことを言うと「この子を飼いたくてそんなことを」とあきれられるだろうから、このことはそっと胸にしまい込んだ。
猫の世話をするのは初めてで、猫界は私の知らないことだらけ。戸惑いながらネットで調べるなどしてお世話をした。
動きの一つ一つにキュンキュンした。猫ってこんなにも可愛いんだ、と。
そして、ガリガリでボサボサで、でも何にでも一生懸命な姿にずっとそばで守れたら、と強く思った。
2週間くらいたったある日、母が「もう手放せないでしょ?」と動物好きの私のことを見透かしたように言ってきた。
こうして無事に家族に迎えることができ、そのタイミングで最初に見た時に祖母に似て見えたことを告白した。すると、実は母も同じことを思っていたけど言い出せなかったのだという。身内が2人もそう思ったのだから感慨深い。
成長した今はあまり祖母似と思うことはないけど、やっぱり生まれ変わりを信じてしまう体験だった。
ちなみに、猫は長いしっぽが特徴だと思っていたけれど、この子は短いかぎしっぽ。動物病院の先生いわく「幸せを運んで来てくれる」らしい。うちにいてくれるだけで幸せをもたらしてくれている。かりんちゃん(雌)、いつもありがとう。
(大分県日田市/33歳/アルバイト)
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※週刊朝日 2022年12月23日号(2023猫カレンダー付き)