本並:そうだね。戦術の前に個人のスキルありきですね。そのためには、Jリーグも重要ですが、海外で経験を積むことが重要でしょう。物おじしない精神力とともに、スキルが向上すれば戦術も変わってくる。
丸山:若手が伸びて選手層に厚みが出るといいですね。久保建英(たけふさ)選手(21)の世代で新たな才能がもっと出てくるといいなと思っています。
来年2月に出産予定なので、我が子にもサッカーをさせたいかとよく聞かれますが、大変なことも知っているから……。どうかな。女の子の予定なので、本並さんは「ぶつかったり蹴られたりするのが嫌だ」と(笑)。
本並:ただ、本人がやりたければやらせようかな。スポーツは人間関係などを学べるすばらしいものなので、ぜひやってほしい。
丸山:いろいろとチャレンジしてみて、その中から自分に合ったものを見つけてほしいです。
今回の日本戦は全て自宅で見て興奮していました。こんなに日本中が一丸となれるなんて。W杯って、やっぱりいいものですね。
こうして私が発言すると「女子サッカーの選手が偉そうだ」と批判されることがあります。全く気にしていませんけど、W杯で優勝しておいてよかったなとは思います。あの日から11年が経ちましたが、揺るぎない経験があるから強くいられる。これからの日本代表にも、ぜひ経験してほしいと思っています。
(編集部・古田真梨子)
※AERA 2022年12月26日号