優勝トロフィーを手に喜ぶメッシらアルゼンチンの選手たち(photo 森田直樹/アフロスポーツ)
優勝トロフィーを手に喜ぶメッシらアルゼンチンの選手たち(photo 森田直樹/アフロスポーツ)

本並:そうだね。戦術の前に個人のスキルありきですね。そのためには、Jリーグも重要ですが、海外で経験を積むことが重要でしょう。物おじしない精神力とともに、スキルが向上すれば戦術も変わってくる。

丸山:若手が伸びて選手層に厚みが出るといいですね。久保建英(たけふさ)選手(21)の世代で新たな才能がもっと出てくるといいなと思っています。

 来年2月に出産予定なので、我が子にもサッカーをさせたいかとよく聞かれますが、大変なことも知っているから……。どうかな。女の子の予定なので、本並さんは「ぶつかったり蹴られたりするのが嫌だ」と(笑)。

本並:ただ、本人がやりたければやらせようかな。スポーツは人間関係などを学べるすばらしいものなので、ぜひやってほしい。

丸山:いろいろとチャレンジしてみて、その中から自分に合ったものを見つけてほしいです。

 今回の日本戦は全て自宅で見て興奮していました。こんなに日本中が一丸となれるなんて。W杯って、やっぱりいいものですね。

 こうして私が発言すると「女子サッカーの選手が偉そうだ」と批判されることがあります。全く気にしていませんけど、W杯で優勝しておいてよかったなとは思います。あの日から11年が経ちましたが、揺るぎない経験があるから強くいられる。これからの日本代表にも、ぜひ経験してほしいと思っています。

(編集部・古田真梨子)

AERA 2022年12月26日号

著者プロフィールを見る
古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

古田真梨子の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう