丸山:クロアチア戦はPKで負けたのが悔しいですね。あの時は、それまでとは一転して選手たちが硬くなっていたように思います。私たちがW杯で優勝した時も最後はPKでした。楽しくて楽しくて「えー? 誰が蹴るの?」と笑い合いながらやってました。のりさん(佐々木則夫女子日本代表監督=当時)も笑ってました。勝敗を分けたのはその違いかな。

本並:8強への意識が出てしまったんだろうね。森保一監督はこれまで「選手交代が遅い」と言われることもありましたが、今大会は判断が非常に早く、采配が当たっていました。

丸山:庶民的で親しみやすい監督ですよね。ギラギラしてなくて、革靴を裸足で履くようなこともなくて、親戚のおじさんに一人はいそうなタイプ(笑)。監督業は命を削られる仕事ですが、森保さんは常に選手をほめていて、全ての責任を取るという気概もすごく感じました。

 続投するんでしょうか? 良い結果が出たからこそ、マンネリ化しないように違う監督のほうがいいような気もしています。

本並:森保監督本人の体力が持つならば、続けてもいいと思う。けれど、新監督によるサッカーもおもしろいでしょう。セレッソ大阪スポーツクラブ技術委員長の風間八宏さん、川崎フロンターレの鬼木達(とおる)監督なども代表監督ができると思います。

丸山:外国人監督であれば、かつてJリーグでプレーした人であればいいですね。私、ストイコビッチ(元名古屋グランパスエイト、現セルビア代表監督)に来てほしいんだけどな。

本並 それは来おへんやろ(笑)。いずれにしても、日本サッカーは各国から分析と研究をされていくわけですから、選手個人のレベルがより上がらないと4年後は厳しいでしょうね。

■ドリブルで抜けないと

丸山:女子代表はW杯優勝の翌年のロンドン五輪は銀メダル。その後だんだん勝てなくなって、前回19年のW杯は16強で敗退しています。つないでつないでみんなでゴールするのが日本サッカーの強みでしたが、分析され尽くしてしまっていることと、いくらパスがうまくても、やっぱりドリブルで抜けないと勝てないからです。強くなればなるほど、1人でも打開できる人が必要だと痛感しています。男子も同じことが言えると思います。

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